夫への結婚記念日プレゼントとして密かに用意していたものだったのだ。
夫は困惑の表情を浮かべつつも、結局「そうだね、母さんへのプレゼントだよ」と嘘をつく。嫁はショックで言葉を失う。
義母は得意げに「やっぱり私の息子はわかってるわ。こんな素敵な服、あなたには似合わないものね」と嫁を見下す。
そして夜も更けた頃、義母は「今日は泊まっていくわ。私の部屋、用意してちょうだい」と言い放つ。嫁が「ゲストルームしかないんです」と答えると、「何言ってるの?あなたたちの寝室を使うわ。あなたはソファで寝なさい」
夫は「でも…」と言いかけるが、義母の鋭い目つきに押し切られ、結局同意してしまう。
嫁は、結婚記念日の夜をリビングのソファで一人で過ごすことになった。プレゼントは義母に取られ、夫は母と同じ部屋で眠る。嫁の携帯に、キャンセルされた海外旅行の予約確認メールが届く。静かに涙を流しながら、彼女は自問する。「この結婚生活、どこまで耐えればいいの…?」
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