「たまたま学校を除いていたら遭遇して、挨拶に来なかったあなたが伸び伸び暮らせると思うなよって言われちゃった…。
ミユキさんって一体どんな人なの?この辺を牛耳っているって自分で言っていたけど…そういうのって自分で誇らしそうにいうものなの?」
「アヤさん、それ絶対ミユキさん本人に言っちゃダメよ!
あの人プライドがとても高くて、自分が1番じゃないと許せない人なの。実際にこの辺のママたちは誰もミユキさんに言い返せないし、もし言い返してしまったら何をされるか…。
もし関わるようなことがあっても、なるべく影を薄くして穏便に済ませるのが吉よ!悪いことは言わないから、今度会った時のためにちょっとした菓子折りをカバンに忍ばせておいて、いつでも謝れるようにしておいた方がいいわ!」
「えっ!?そこまでしなくちゃいけないの!?
だってそんなルールがあるなんて私知るわけないし…」
「私たちだってそんなこと言い出すとは思わなかったけど、ミユキさんの逆鱗に触れてしまったならもうそれしかないのよ!
あの人、旦那さんが一流企業に勤めていて羽振りもいいし、そういうステータスを掲げて他人にマウントを取るのが楽しいみたいなの。
だからこっちが下手に出れば、きっとご機嫌も直るはずよ!」
きっと私のためを思って解決策を絞り出してくれているのだとは思います。
もちろん私自身も、面倒なことに巻き込まれたとは思っていましたが、ママ友相手にわざわざそんなことを気にしないといけないということ自体には全く納得がいきませんでした。
でも、このままミユキさんに目をつけられているのは厄介だということくらいは理解しているので、早急に手頃なお菓子を購入し、常にカバンに忍ばせておくことにしたのです。
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