存分に甘やかされて育ってきたせいで、
洗濯機の使い方もわからないと知った時には唖然としたのを覚えています。
出会った頃は、知らないことを新鮮そうに俺に聞いてくる彼女が
とても可愛く思え、夢中になって話をしていました。
長男で世話焼きの性格だった俺は、一種の使命感に駆られていたのだと思います。
本人がやる気さえあれば、俺のできる範囲で教えてあげたいと考えていました。
交際当初、「家事ができるように頑張る」なんて言っていたので
俺もそのつもりで随時レクチャーするようにしていたのですが…。
そのやる気は何処へやら、結婚する頃にはすでに諦めているようでした。
「こんなの私がやることじゃないから、もうやりたくない」
「やってみるって言っていたじゃないか」
「もう諦める。私には家事なんて似合わないし!
こんなの全部あなたがやればいいじゃない」
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