『美香さん、うちの嫁と縁を切ってください。家庭に悪影響なので』
私は頭が真っ白になった。
他の友人3人からも同じ連絡が来ていた。
義母が私の友人全員に、直接「縁を切れ」とLINEを送っていた。
友人たちは困惑していた。
「これ、どうしたらいい?」
私は義母に電話した。
「お義母さん、なぜ友人たちに連絡したんですか?」
「当然でしょ。あなたが選べないから、私が動いたのよ」
「勝手なことしないでください!」
「勝手?嫁の友達関係を管理するのは姑の役目よ」
電話を切った。
でも、義母の攻撃はこれで終わらなかった。
翌週、友人の一人・亜美から電話があった。
「ちょっと、あなたの義母、私の職場に電話してきたよ!」
「え!?」
「『亜美さんは悪い影響を与えてるから、付き合いをやめさせてください』って上司に言ったらしい。上司が困惑してた」
私は愕然とした。
他の友人・直子の職場にも同じ電話が来ていた。
義母は私の友人たちの職場を調べ上げて、次々と電話をかけていた。
友人たちは迷惑を被り、私は申し訳なさで涙が出た。
「ごめん、みんな。私のせいで…」
すると美香が言った。
「私たち、対策会議しよう」
週末、友人5人が集まった。
みんな義母からの攻撃を受けていた。
「これ、完全に異常だよ」
「私の夫も『何あの義母』って呆れてた」
そう話していた時、直子の家のインターホンが鳴った。
直子が出ると、そこには義母が立っていた。
「あなたが直子さんね。うちの嫁と二度と会わないで!」
私たちは驚いて玄関に向かった。
義母が私を見て言った。
「あなた、まだ友達と会ってるの!?約束破って!」
直子の夫が出てきた。
「あの、何しに来たんですか?」
「あなたの奥さんが、うちの嫁を誘惑してるんです!」
「誘惑?妻が友達と会って何が悪いんですか?」
「嫁は家にいるべきなの!」
直子の夫は呆れた顔をした。
「帰ってください。不法侵入で通報しますよ」
義母は何か言いかけたが、周囲の視線に気づいて帰っていった。
その日の夜、友人たちが私に言った。
「これ、完全にDVだよ。精神的な支配」
美香が続けた。
「私たち、証人になる。証拠も全部残してる。LINEのスクショ、職場への電話の記録、今日の訪問も全部」
「でも…」
「あなたを助けたいの。こんなの許せない」
友人たちの言葉に、私は泣いた。
数週間後、私は離婚調停を申し立てた。
夫は義母を庇い続け、私の味方にはならなかった。
調停の日、友人5人全員が証人として出廷してくれた。
一人ずつ、義母の行為を証言した。
「義母から『縁を切れ』とLINEが来ました」
「私の職場に電話があり、上司が困惑していました」
「自宅に突撃訪問され、夫が追い返しました」
証拠として、LINEのスクショ、職場からの報告書、防犯カメラの映像も提出された。
調停委員は呆れた顔をした。
「これは…酷いですね。姑が嫁の友人関係に介入するだけでなく、友人の職場や自宅にまで攻撃するとは」
夫は「母は心配してただけで…」と言い訳したが、調停委員は首を振った。
「これは心配ではなく、嫌がらせです。奥様の社会生活を破壊しようとしている」
結局、私が親権を取得。慰謝料250万円と財産分与で貯金の8割を獲得した。
調停後、義母は「なぜ嫁の友達が出てくるのよ」と文句を言ったらしいが、もう関係ない。
離婚から半年。
私は友人たちと、心から笑える日々を過ごしている。
先日、みんなで集まった時、美香が言った。
「あの時、私たちが証人にならなかったら、どうなってたかな」
「本当に助けられた。ありがとう」
「当たり前だよ。友達でしょ」
友人たちの笑顔を見て、私は改めて思った。
義母は私に「夫か友達か選べ」と言った。
私は離婚して、友達を選んだ。
そして、それは正解だった。
夫は義母の言いなりで、私を守ってくれなかった。
でも友人たちは、私のために立ち上がってくれた。
大切な人は、困った時に助けてくれる人。
それが私の答えだ。
義母は今、息子と二人暮らしをしているらしい。
孫にも会えず、嫁もいない。
自業自得だ。
他人の人間関係を破壊しようとした人間は、自分が孤立する。
因果応報。
私は今、友人たちに囲まれて、幸せに生きている。



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