「本当におもちゃのお札が入ってる…。」
ヒヨリさんはワナワナと顔を真っ赤にして私たちを睨みつけました。
「私を騙して楽しい!?」
「楽しいわけないでしょ!私たちはこのまま思い過ごしだったらいいのにって思ってた。
でも今までのひよりさんの行動を見ていると、もしかしたらって疑わざるを得なかったの。
だから今日どうしても確認したかった。だから子供騙しのような手を使って、恐れていたことが起こらないように願っていたの。
ヒヨリさんはいつも私たちから勝手にものを持っていったり勝手に使ったりしていたよね。しかも返さなかったりもするし、
当たり前のように自分の懐にしまってしまう。そんなことをされていたら真っ先に疑われてもおかしくないよ。
現に今回の犯人もヒヨリさんだった。私たちそんな人と一緒にいられないよ。」
「うるさいわね!あんたたちがボケッとしてるから悪いんでしょう?
別にママ友のものを私が使おうといいじゃない。何がいけないの?困った時はお互い様、それがママ友の世界のルールでしょ!」
「もちろん困った時は助けたいよ。お互い持ちつ持たれつだよね。
でもお財布の中から勝手にお金を抜き取るのは違うと思う。
もしどうしてもお金に困ってるなら、正面から相談してくれたなら話は別だったかもしれないのに。」
「どうして私がいちいち段階を踏まなくちゃいけないの?
あんたたちがいつもぼんやりしてて、お人好しで漬け込み安いのが悪いんでしょ?私にいいように扱われてなさいよ!」
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