私たちが引っ越してから、西園寺さんから義母に対する対応に変化があったそう。
これまでは時々会ってくれていたようなのですが、うまくかわされて挨拶以上の会話もよくにできないようなのです。
「ああ、そういえば夫が帰ってくる少し前に西園寺さんとお話ししたことがありますね。
お義父さんの思い出の品をアンティークショップの人に見てもらった時に、たまたまお会いしたんです」
「あんたなんか吹き込んだんじゃないでしょうね!
私が羨ましくて、陥れるようなことをしたんでしょ!?」
「いえ、ありのままを伝えただけですよ?
お義父さんの思い出の品を不用品だと言って押し付けられて、その中にあった手紙に沿ってここに見せにきましたと伝えただけです」
「手紙?どういうこと?」
実は壺の中から見つかった手紙にはこう書かれていました。
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