それなりにいびきや寝息のある人間だということは知っていたけれど、お酒が入るだけで、こうも酷いものかと。
轟々と響くいびき、我慢してみようと努力はしたけれど、正直とても我慢できるものではなく、息子が居なくて良かったとすら思った。
こんないびきの中、子どもが眠れるはずない。あまりのひどさに、旦那たちの部屋へ逃げようとすら思ったけど、そんなことをしたら何を言われるかわからないから我慢することにした。
このいびきが始まる前に、自分が寝入らなかったのが運の尽きだと、泣く泣く我慢した。
しかし、その絶えることのない壮絶な騒音に殺意に近い感情すら芽生え、何度、鼻をつまんでやろうかと思ったかわからない。寝そこなったわたしは、結局、朝方まで眠ることが出来ずにいた。
ようやく、うつらうつらとし始めたころ、義母は調子良く起床した。時間は午前五時の少し前だった。自分の身支度などを寝ているわたしなんかに
お構いなしにドタバタと始める。
これすら嫌がらせなのだろうと思ってしまうほどの喧しさに、寝不足も手伝って苛立った。
自宅ではないし朝食までまだ全然時間もあるからと寝たふりを決め込んだのだけれど、鼻歌なんかを歌い出す始末で、この人は人が寝ているという概念や配慮がないのか、わざとやってるか。
恐らく後者なのだけれど勘弁してほしい。本人に自覚はないかもしれないけれど、わたしはあなたのいびきで寝れてないんだよ!
と心でいかり散らかしながら、六時までは布団を頭からかぶっていた。
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