小学5年生の娘が夏休みの自由研究でロボット製作に挑戦することになった。娘は工作が大好きで、「全国コンクールに出したい!」と目を輝かせていた。
私たち親子は3ヶ月かけて準備した。週末は図書館で資料を調べ、夫がプログラミングを教え、私が設計図を一緒に描いた。試作品を何度も作り直し、ようやく納得のいく「ゴミを自動で分別するロボット」が完成した。
そんな時、仲良しのママ友・美香さんから連絡が来た。
「うちの息子、全然自由研究やってなくて…アドバイスもらえない?」
美香さんとは幼稚園からの付き合いで、子供同士も仲良し。断る理由もなかったので、快く引き受けた。
美香さん親子が我が家に来て、娘のロボットを見せた。息子くんは「すごい!」と興奮し、美香さんも「うちじゃこんなの無理だわ〜」と笑っていた。
設計図の書き方、材料の選び方、プログラムの基本まで丁寧に教えた。「これで息子くんも頑張れるね」と私たちは善意で手伝ったつもりだった。
夏休みが明け、学校で自由研究の展示が始まった。娘と教室に行くと、息子くんの作品が展示されていた。
それを見た瞬間、私は言葉を失った。
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