娘のロボットと全く同じデザイン。色も機能も、ほぼコピー。違うのは名前だけ。
「ママ、これ…私のと同じだよ」娘が不安そうに私を見上げた。
さらに驚いたのは、その作品が学年代表に選ばれ、市のコンクールに出品されることになったこと。娘の作品は「似たようなものが多い」という理由で選ばれなかった。
後日、市のコンクールで息子くんの作品が金賞を受賞。娘の作品は学校代表にすらなれなかった。
美香さんはSNSに投稿しまくっていた。
「息子が金賞取りました!親バカですが天才かも💕」
写真付きで、まるで全て息子が一人で作ったかのような書きぶり。
私が美香さんにメッセージを送った。「あれ、うちの娘のと同じデザインだよね?」
返事は冷たかった。「参考にしただけよ。子供が自分で作ったんだから問題ないでしょ。嫉妬してるの?」
娘は泣いていた。「私、頑張ったのに…」
でも、私たちには準備があった。
実は製作過程を全て記録していた。娘が最初にアイデアをスケッチした日付入りのノート。試作品を作る様子を撮影した動画。毎週の進捗を記録した写真。全て日付とタイムスタンプ付き。
さらに、美香さん親子が我が家に来た日の写真も残っていた。息子くんが娘のロボットを触っている写真、設計図を見ている写真。全て証拠になる。
私は学校の校長先生とコンクール主催者に連絡を取り、全ての証拠を提出した。
調査の結果、息子くんの作品は「盗作」と認定された。
コンクールの金賞は取り消し。学校からも厳重注意。そして娘の作品が繰り上げで学年代表となり、市のコンクールに再提出された。
結果、娘が金賞を受賞。さらに全国大会への推薦も決まった。
美香さんは地域のママ友グループから距離を置かれるようになった。SNSの投稿も全て削除。誰も彼女に近づかなくなった。
娘は賞状を抱きしめて言った。「ママ、正しいことは報われるんだね」
その通り。努力は必ず報われる。
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