「大げさね。少しくらい大丈夫よ」
義母がまた言った。私の目の前に、エビ料理を差し出しながら。
私は30歳。夫と結婚して3年。義実家との距離に悩んでいた。
理由は、義母が私のアレルギーを全く理解してくれないから。
私は甲殻類アレルギー。エビ、カニ、ロブスター。これらを食べると、じんましん、呼吸困難、最悪の場合アナフィラキシーショックを起こす。
小学生の時に給食でエビを食べて救急搬送された経験がある。それ以来、絶対に食べないようにしている。
結婚前に夫にも義母にも説明した。
「私、甲殻類アレルギーなので、エビとカニは食べられません」
夫は「わかった。気をつけるよ」って言ってくれた。
でも義母は「え〜?アレルギー?最近の若い子は弱いわね」って。
最初の義実家での食事会。義母がエビフライを出してきた。
「お義母さん、私、エビ食べられないです」
「え?そうだっけ?ちょっとくらい大丈夫よ」
「いえ、アレルギーなので本当に無理です」
「大げさね。私の時代はアレルギーなんてなかったわよ」
夫が「母さん、本当にダメなんだって」と言ってくれたけど、義母は不満そうだった。
それから義実家の食事会のたびに、エビ料理が出る。
「今日はエビチリよ〜」
「お義母さん、私…」
「少しだけ食べてみなさいよ。美味しいわよ」
「本当に無理なんです。アレルギーで救急搬送されたこともあります」
「それは昔の話でしょ?今は大人になったんだから大丈夫よ」
もう話にならない。
ある日、義実家での食事会。またエビ料理が出た。
私はいつものように「食べられません」と断った。
すると義母が怒り出した。
「いい加減にしなさいよ!私が作った料理を毎回断って!失礼だと思わないの?」
しかしこの後、義母に天罰が下る…。
【続きは次のページで】


コメント