「姉が離婚して戻ってくるから、美咲さんは出て行って」
義母が突然そう言い出したのは、夕食の片付けをしている時だった。
は?何言ってるんですか、この人。
私は美咲、42歳のパート主婦。夫の拓也は43歳の会社員。私たちは義母と3年間同居している。
そもそもこの同居、3年前に義父が倒れて介護が必要になった時、義母が「一人じゃ無理。お願い、助けて」と泣きついてきたから始まったもの。
私たちは義実家から車で30分の場所に住んでいたけど、義母があまりにも可哀想だったから同居を決めた。
でも実際に暮らしてみると、義母は意外と元気。義父の介護は私が全部やって、家事も全て私任せ。義母は自分の部屋でテレビ見てるだけ。
夫は仕事が忙しいから、休日に買い物や料理を手伝ってくれる程度。それでも文句は言わなかった。
義父は1年前に亡くなったけど、義母が「まだ一人は寂しい」と言うから、そのまま同居を続けていた。
それなのに、この仕打ち。
「え?どういうことですか、お義母さん」
私が驚いて聞くと、義母は平然とこう続けた。
「姉が離婚して、孫の麻美ちゃんと優花ちゃんも一緒に戻ってくるの。だから美咲さんは出て行ってちょうだい」
いやいやいや、ちょっと待って。
3年前、義父の介護が必要になった時、土下座までして「同居してください」って泣いて頼んできたのは誰ですか?
それが実の娘である義姉が戻ってくるって分かった途端、私を邪魔者扱い?
隣で一緒に夕食を食べていた夫も、義母の発言に呆れた顔をしている。
「お義母さん、それはあんまりじゃないですか」
私が言うと、義母は「でも部屋が足りないのよ。姉ちゃんと孫2人が来るんだから」。
ああ、そういうことね。私を追い出して部屋を空けたいわけだ。
でも正直、この義母から離れられるなら願ったり叶ったり。
「わかりました。じゃあ夫と一緒にすぐ新居を探して出て行きますね」
私がニッコリ笑って言うと、義母の顔が変わった。
「え?息子まで連れて行くの?」
「当たり前でしょう。夫婦なんですから」
「でも、それは困るわ。拓也はここに残ってちょうだい。美咲さんは週末だけ家政婦として来てくれればいいから」
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