はあ?
夫をATM代わり、私を週末家政婦にするつもり?
夫もさすがに黙っていられなくなったようで、「母さん、何言ってるんだよ。俺たちは母さんが泣いて頼むから同居してやったんだぞ。それが姉貴が戻ってくるってなった途端、俺たちを便利屋扱いか?」と怒りを露わにした。
義母は図星を突かれて、「そ、そんなわけないじゃない」と目を泳がせる。
私は冷静に言った。
「でしたら、夫がここに残る理由もないですよね。じゃあ明日にでも物件を探しましょう。私、ここから遠い街がいいわ」
義母は悔しそうに歯を食いしばっていた。
その夜、夫の携帯に義父の妹である叔母から電話がかかってきた。
「拓也、姉さん(義姉)が実家に戻るって聞いたけど、気をつけなさい」
叔母が教えてくれた内容に、私たちは驚愕した。
義姉の夫がギャンブル依存症で、多額の借金を作ったらしい。義姉はその借金の保証人にされて、今自己破産寸前だという。
離婚したのは、夫の借金から逃れるため。そして実家に戻って、義母と私たちにたかるつもりだと。
「絶対にお金を貸しちゃダメよ。あの子、親戚中に借金申し込んでるから」
叔母の忠告に、私たちは背筋が寒くなった。
数日後、義姉の沙織が一人で家にやってきた。
「ちょっと!美咲さん、あまりにも自分勝手すぎない?」
いきなり怒鳴り込んできた義姉。後ろで義母が不敵な笑みを浮かべている。
どうやら義母が義姉に言いつけたらしい。
「私には高校生と中学生の娘がいるのよ!私とお母さんだけでどうやって生活していけっていうの!」
「家族なんだから助け合うべきでしょ!それでも助けたくないなんて言うなら、弟と離婚しなさいよ!」
好き勝手言う義姉に、私は冷静に言い返した。
「あのですね、沙織さん。ギャンブル依存症の旦那さんの借金の保証人になったのは、あなた自身の選択ですよね?」
「自己破産寸前なのも、あなたたち夫婦の責任では?それを私たちに押し付けないでください」
義姉は、私がそこまで知っていることに驚いた表情を見せた。
これは叔母さんから聞いた情報。義姉は親戚中にお金を借りようとして、その時に全部喋ったらしい。
「だったら少しでいいからお金ちょうだいよ!」
義姉が開き直った瞬間、ちょうど帰宅した夫が「誰がお前みたいな奴にやるかよ」と言い放った。
義姉は夫の態度を見て、もう無理だと悟ったのか、逃げるように家を出て行った。
義母もオロオロしている。
「お母さん、まだ何かありますか?」
私が冷たく聞くと、義母は「あ、お隣さんと用事があったわ」と言って逃げていった。
私と夫は顔を見合わせて、「早くここ出よう」と心を一つにした。
その後、私たちは通勤に便利な場所に良い物件を見つけて、すぐに引っ越した。
引っ越した後、義母は義姉一家を呼び寄せて一緒に暮らしているらしい。
義母と義姉は借金返済と生活のために、朝から晩まで働いているそうだ。
娘さんたちのためにも、責任持って頑張ってくださいね。
私と夫は、義母から解放されて快適な日々を送っている。
一貫して私の気持ちを理解して、共に行動してくれた夫に心から感謝している。



コメント