昼休み、夫が会社を出る。弁当を持っている。
夫は近くの公園へ向かった。
ベンチに座り、弁当箱を開ける。そして…
なんと中身を全部、ゴミ箱に捨てた。
私が毎朝作ったおかずを、全部。
空になった弁当箱を、公園の水道で軽く洗っている。だから綺麗だったのか。
私はスマホでその一部始終を動画撮影した。
そして夫は、若い女性社員と合流し、一緒にカフェへ。二人は楽しそうにランチを食べている。
私はゴミ箱に近づき、捨てられた弁当の中身を確認した。今日作ったおかずが、そのまま全部捨てられている。
ビニール袋に入れて持ち帰った。
その日の夜。
「今日の弁当どうだった?」
私が何気なく聞くと、夫は「美味しかったよ。ご馳走様」と答えた。
「そう。ちゃんと全部食べた?」
「もちろん」
「嘘つかないで」
私はビニール袋を取り出した。中には、今日作った弁当の中身がそのまま入っている。
「これ、公園のゴミ箱から拾ってきたんだけど」
夫の顔が真っ青になった。
「なんで弁当箱がいつも綺麗なんだろうって不思議だったの。公園で中身捨てて、水道で洗ってたんだね」
私はスマホで撮った動画を見せた。
夫が弁当を捨てる様子。弁当箱を洗う様子。女性社員とカフェでランチする様子。
全部映っている。
夫は何も言えなくなった。
「正直に言って。なんで私の弁当を捨ててたの?」
夫はしばらく黙っていたが、やがて口を開いた。
「正直、毎日同じような弁当に飽きた。職場の女性社員が『一緒にランチ行きましょう』って誘ってくれて。でもお前に『弁当いらない』って言ったら怒ると思って」
私は怒りで震えた。
「じゃあ捨てるの?私が毎朝5時に起きて作ってる弁当を?」
「ごめん…」
「謝れば済むと思ってるの?食材費、毎月2万円。5年間で120万円。時間は毎朝1時間。5年間で1800時間以上。それを全部ゴミ箱に捨ててたの?」
夫は何も言い返せない。
私はさらに追い打ちをかけた。
「その女性社員に連絡したわ。あなた、独身だって嘘ついてたんだってね」
夫の顔がさらに青ざめた。
「彼女も『既婚者だと知りませんでした。もう会いません』って言ってたわよ」
私は冷静に言った。
「もう信用できない。離婚します」
「そんな、弁当くらいで」
「弁当『くらい』?5年間の私の努力を『くらい』で済ますの?」
私は弁護士に相談していた。
「食材費120万円、時給1000円として労働時間1800時間、合計300万円請求します。さらに独身と嘘をついて女性と会っていたことも証拠にします」
夫は驚愕した。でも証拠は完璧。動画、写真、捨てられた弁当の実物。
数ヶ月後、離婚が成立した。
※これは実話を元に少し脚色して書いたお話です。


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