「私たちが集合したとき、私のお財布の中に入れたのは偽物のお金だったの。
「偽札でも作ったっていうの?」
「いいえ、そんなことしたら犯罪になってしまう。私のお財布の中には子どもたちが昔使っていたおままごと用のお札を入れていたの。」
「おもちゃのお札を財布の中に入れていたっていうの?」
「そうよ。それだったら偽札を作ったわけでもないし、本物のお金が入っているわけでもない。
今のおもちゃってとっても高性能にできてるから気にしないと気づかない可能性だって考えられる。
だからヒヨリさんの手元には私が仕込んだおもちゃのお札が入っているんじゃないかしら?」
「そんなはずない。触ればわかるはずよ!」
「どうして動揺するの?もちろん触ればわかるし見ればすぐにわかるよ。
でもねお財布を見せて欲しいって触ったほんの一瞬で
私のお財布から抜き取って自分の財布に入れるまで、全く時間がかかっていないはず。その間に確認することなんてできなかったはずなの。」
ネタバラシをするとヒヨリさんは焦って自分の財布を開け中身を確認し始めました。
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