義両親の家に家族総出で出向いた日のことだった。
本音を言っても許されるというなら、行きたくなんかない。
行けば夫の目を盗んで嫌味を言うに決まっているのだから。
どうして自分からのこのこと出向かなくてはいけないのだろうとさえ思う。
でも、やはり夫にとってはかけがえのない両親であり、娘にとっても祖父母であって
私の独断で出向かないわけにはいかなかった。
私「こんにちは、お邪魔します」
義母「…あら、あなたも来たの」
私「え?」
義母「さあ待ってたのよ!おやつあるから手を洗ってきてね!」
娘「うん、わかった!」
義母「…別に2人だけでよかったのに」
始まった。
私にだけ聞こえるボリュームでの言葉だった。
でももうこの程度のことには慣れてしまった私は
お決まりの作り笑いを貼り付け、リビングまで向かう。
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