その姿に流石の義母も居た堪れなくなったようで、ボソボソと何かを言って帰っていった。
義母「そんなつもりじゃなかったの、本当よ…。
小さい頃の息子にそっくり…あんな顔されたんじゃ敵わないわよ…。」
息子を溺愛するばかり、私に嫌味を並べ立てていた義母だったが、最終的には夫の幼少期にとてもよく似た孫に思わぬ形で撃退されてしまったのだ。
この騒動について帰宅した夫に話し、改めて今までの態度について義母に向かって叱ってくれ、次はないと最終宣告が告げられた。
それ以降義母が出入りすることは無くなり、平穏な日常が初めてやってきた。
結婚してすぐから今日まで、お金のことを中心に嫌味を言われ続ける生活からやっと解放されたのだ。
毎日悲しい顔をしなくなった私を見て、息子もどこか安心した様子だ。
そして騒動から1週間後、チャイムが鳴り大きな段ボールを持った配達員が玄関先で立っていた。
段ボールを受け取ると、これでもかと大量のおもちゃが入っており、何事かと驚いた。
中には義母からの手紙が入っており、「おもちゃは送るから許してくれ」という旨の内容が書かれていた。
これに対し「そういうことじゃない」とさらに夫に叱られていたのには笑うしかなかったが
自分に当てた大量のおもちゃを見た息子は、ばぁばの悪いことも許してあげてねとご機嫌な様子だったので、今後の息子と義母との関係を考えると悪いことではなかったかもしれない。
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