料理に興味のない身としては、まだ交際段階の彼氏の親が来るからと言ってわざわざ丹精込めて出汁を取ってお味噌汁を作るような頭は最初からなかった。
もろちんこだわればその分より高みを目指すことができるのは理解していたが、そうでなくても美味しくなるように企業努力の上生まれたのが顆粒出汁だと思っていたから、ありがたく利用していたつもりだったのだが…。
この日を境に、何がそんなに気に食わないのか
私の料理に紐づくような話題になると露骨に嫌な顔をし、嫌味を言うようになってしまった。
義母の中での私の位置付けは「味音痴」のようだった。
この頃には夫との間で結婚の話も出ていたので、嫌味を言われながらもあっという間に「彼氏のお母さん」から「義母」になってしまっていた。
義母「お邪魔するわね。」
私「お義母さん、こんにちは…今日はどうされたんですか?」
義母「何?自分の息子が住んでいるところくらい来ちゃまずいかしら?それとも何?誰か連れ込もうとでもしてたのかしら?あー汚らわしい。」
私「冗談でもやめてください。」
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