今日こそはも何も、いつもほとんど同じことを飽きもせず包み隠しもせず何度も言ってくるだろうに。
だが今日はだめなのだ。何度でも言おう、今日は状況が違うのだ。
義母「だいたいねえ、こんな料理誰が好き好んで食べると思う?頭の悪い人だけよ。
こんなものを喜んで作る人の気がしれないわね。いっそ冷凍食品や出来合いのものを出された方がうんとましよ。」
義母の嫌味は止まらない。
私はこの時、いつもならふつふつと湧き上がる怒りを抑え込み取り繕った笑顔を貼り付けてやり過ごしている。
でも今日は違うのだ。なぜならこの料理は、私が作ったものではない。
?「おばあちゃん、そんなにこの料理が気に入らなかった?」
義母「え?」
義母の後ろから、妙に落ち着いた声が響く。
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