義母「留守の間にキッチン、リフォームしておいたわよ」
3泊4日の旅行から帰ると、キッチンが別世界になっていた。 真っ白なシステムキッチン。 私の選んだ木目調の温かいキッチンが消えていた。
「勝手に何してるんですか!」 「古臭かったから。息子が可哀想だと思って」 「でも、私たちのキッチンですよね?」 「だから綺麗にしてあげたのよ。感謝しなさい」
テーブルの上に、見積書があった。 200万円。
「これ…誰が払うんですか?」 「あなたでしょ?あなたの家なんだから」 「お義母さんが勝手にやったのに!」 「リフォームしてあげたのよ?普通は喜ぶものでしょ」
夫の帰宅
夫が帰宅した。 「おお、綺麗になったな!」 夫は喜んでいる。
「ちょっと、勝手にリフォームされたんだけど」 「母さんがやってくれたんだろ?良かったじゃん」 「200万円の請求が来てるんだけど」
「料理するのはお前だし、お前が払えよ。俺はキッチンなんて基本的に使わないし」
「はっ?」
しかしこの後、義母と夫は私の発言に絶望する事になる…。
【続き】
逆転の一手:名義の確認
私は深呼吸して、冷静に尋ねた。
「ねえ、このマンションの名義、誰か知ってる?」
「は?俺たちの共有名義だろ?」 夫は当然のように答えた。
「違うよ」
私はスマホで登記簿謄本の写真を見せた。
【所有者:私の名前(単独名義)】 【抵当権:なし】
「これ、私が結婚前に親から相続した資金で買ったマンション」 「ローンもないし、完全に私の単独所有」
夫の顔色が変わった。
「じゃあ…俺が毎月払ってる8万円は?」 「家賃相当額として受け取ってただけ。あなたは法的には『居住させてもらってる人』」
義母が口を挟んだ。 「でも!息子も住んでるんだから、共有財産でしょ!」
「いいえ。結婚前に取得した不動産は『特有財産』といって、婚姻中も私の単独所有です」
法的事実の宣告
私は冷静に続けた。
「つまり、お義母さんは私の所有物を、所有者の許可なく勝手に改造した」 「これは民法上の不法行為、場合によっては刑法上の器物損壊にも該当します」
義母の顔が青ざめた。
「そんな…息子の家だと思って…」 「登記簿を見ればわかることですよね」 「それに、鍵はどうやって手に入れたんですか?」
義母は黙った。
夫が「俺が渡した」と小声で言った。
「所有者の私に無断で、第三者に鍵を渡した?」 「それも問題だね」
弁護士への相談
翌日、私は弁護士事務所へ。
弁護士は資料を見て、即座に言った。
「これは完全に不法行為ですね。所有者の同意なき改造です」 「しかも賃借人でもない第三者(義母)が無断で侵入して工事した」 「民事で損害賠償、刑事で住居侵入罪も視野に入ります」
「どれくらい取れますか?」
「原状回復費用または損害賠償額の全額。200万円+精神的苦痛への慰謝料50万円は妥当です」 「さらに、ご主人の協力(鍵を渡した行為)も問題なので、夫婦関係が破綻しているなら離婚も有利に進められます」
「離婚したいです」
「では、こちらで準備しましょう」
内容証明の送付
数日後、義母に内容証明が届いた。
【通知書】
義母様
貴殿は令和○年○月○日、所有者である私の許可なく、私の所有する不動産(マンション○○号室)に侵入し、無断でキッチンのリフォーム工事を行いました。
これは以下の法的問題に該当します:
- 民法709条(不法行為)に基づく損害賠償請求権
- 刑法130条(住居侵入罪)の可能性
- 器物損壊罪(刑法261条)の可能性
よって、以下を請求します:
- リフォーム費用200万円の全額負担
- 原状回復費用(木目調キッチンへの復旧)80万円
- 精神的苦痛に対する慰謝料50万円
- 合計330万円
期限:本通知到達後14日以内 応じない場合、法的措置を取ります。
義母からの電話
義母から慌てて電話がかかってきた。
「訴えるですって!?親族なのに!」 「親族だから犯罪が許されるわけではありません」 「息子の家だと思ったのよ!」 「登記簿を見れば私の単独名義だとわかりますよね」 「そんな!息子も住んでるんだから!」 「住んでるだけです。法的には私の家に住まわせてあげてるだけ」
義母は絶句した。
「じゃあ…息子は何ももらえないの?離婚したら?」 「ええ。このマンションは私の特有財産なので、財産分与の対象外です」
夫との対決
その夜、夫が帰宅した。
「母さんから聞いたぞ。訴えるって本気か?」 「本気だよ。330万円請求してる」 「そんな金、母さんにあるわけないだろ!」 「だったら、あなたが払えば?」
夫は黙った。
「それとも、このまま裁判する?」 「裁判って…」 「勝訴すれば、お義母さんの財産差し押さえもできるよ」
夫は焦った。 「ちょ、待てよ!家族なんだから話し合いで…」
「家族?」
私は冷たく笑った。
「『お前が払えよ』って言った人が、今さら家族?」 「それに、このマンション、あなたのものじゃないって知ってショックだった?」
夫は何も言えなかった。
**離婚調停】
私は離婚調停を申し立てた。
調停委員も、事情を聞いて呆れた表情。
「ご主人、奥様の所有物を勝手にリフォームされて、『お前が払え』とおっしゃったんですか?」 「それは…母がやったことで…」 「でも、鍵を渡したのはご主人ですよね」 「…はい」
調停は私に非常に有利に進んだ。
調停の結果
【離婚条件】
- 慰謝料:夫から150万円
- 義母への協力(鍵を渡した行為)
- 「お前が払えよ」発言による精神的苦痛
- マンションは私が保持
- 特有財産のため財産分与の対象外
- 夫への分配はゼロ
- 義母からの支払い:330万円
- リフォーム費用200万円
- 原状回復費用80万円
- 慰謝料50万円
- 夫は即刻退去
- 所有者の私が退去を求めたため、法的に居住権なし
義母の支払い
義母は親戚中に泣きついて借金し、なんとか330万円を支払った。
親戚からは大バッシング。
「人の家を勝手にリフォームするなんて」 「しかも息子の家だと思い込んでたって、確認もしないで?」 「非常識すぎる」
義母は親戚の集まりに呼ばれなくなった。
夫の末路
夫は実家に戻ったが、義母から毎日責められる日々。
「あんたが変なこと言うから!」 「『お前が払えよ』なんて言うから、離婚になったのよ!」 「330万円!どうしてくれるの!」
夫は実家でも居場所を失い、安アパートに引っ越した。
職場でも「嫁さんの家を自分の家だと勘違いしてた男」として噂になり、昇進は絶望的に。



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