「次男の嫁は黙ってなさい。あなたには発言権がないから」
義姉にこう言われたのは、義実家での食事会でのこと。私は次男の嫁で、義姉は長男の嫁。この立場の違いを、義姉はことあるごとに突きつけてくる。
お茶くみも片付けも全部私。義姉はソファでスマホいじってるだけ。注意しようとすると「長男の嫁の私が偉いのよ」って平気で言う。
でも、そんな義姉に因果応報が訪れることになる…
義姉は長男の嫁という立場を利用して、ことあるごとに私を見下してきた。義実家での集まりでも、私だけお茶くみや片付けをやらされて、義姉はソファでスマホいじってるだけ。
ある日、義父の還暦祝いの準備の話になった時のこと。義母が「お祝いは高級料亭でやりたいわね」って言い出して、費用は兄弟で折半することに。でも義姉が突然「うちは長男だから3割負担でいいわよね。次男は7割払って当然でしょ」って言い出した。
は?意味わかんない。
「それっておかしくないですか?普通折半ですよね」って言ったら、義姉は鼻で笑って「あなた常識ないのね。長男が家を継ぐんだから、次男は多めに出すのが当たり前よ。それとも貧乏で出せないの?」って。
夫は「そんなおかしな理屈ないだろ」って反論したけど、義母が「まあまあ、長男を立ててあげなさいよ」って義姉の味方。結局、私たちが6割負担することになった。納得いかなかったけど、夫の顔を立てて我慢した。
その後も義姉の嫌がらせは続いた。
私が第一子を妊娠した時、義姉は「へえ、次男の子供ねえ。うちの子ほど可愛がられないだろうけど頑張ってね」って。義姉には当時子供がいなかったのに、この言いよう。
出産後、お宮参りの着物を義母が貸してくれることになったんだけど、当日になって義姉が「あ、その着物うちが使うから。次男の嫁は買えばいいじゃん」って横取り。義姉はまだ妊娠もしてないのに。
もう限界だった。でも夫は「兄貴の嫁だから波風立てたくない」って。
しかし、そんなある日、転機が訪れた。
【続き】
義兄の会社が倒産したのだ。義兄は再就職先を探したけどなかなか決まらず、義姉のパート代だけでは生活が厳しくなった。一方、うちの夫は順調に昇進して、収入も安定していた。
義実家での集まりで、義母が「ちょっと長男一家が大変だから、援助してあげられないかしら」って言い出した。
その瞬間、義姉の顔が真っ赤になった。でも生活が苦しいのは事実らしい。
私は笑顔でこう言った。
「あら、大変ですね。でも次男には発言権がないんですよね?長男の嫁がそう言ってましたから」
義姉が「あ、あれは…」って言葉を濁す。
「それに、うちは次男だから家を継がないし、長男を立てる必要もないですよね。常識的に考えて、自分たちでなんとかするのが当然じゃないですか?」
義姉の顔が真っ青になった。義母も「まあ、そう言わずに…」ってフォローしようとしたけど、私は止まらなかった。
「それとも貧乏で困ってるんですか?次男の嫁に頭を下げるのは恥ずかしいかもしれませんが、援助してほしいならちゃんとお願いしてくださいね」
完全に義姉が私に言った言葉をそのまま返してやった。
義姉は悔しそうに唇を噛んでいたけど、何も言い返せない。夫も今回ばかりは私の味方で「散々馬鹿にしてきたのに、困った時だけ頼るのはおかしいよね」って。
結局、私たちは援助を断った。義兄は何とか再就職先が見つかって、義姉はフルタイムで働くことに。あれだけ偉そうにしてた義姉が、スーパーのレジ打ちをしてる姿を見かけた時は、ちょっと複雑だったけど。
それ以来、義姉は私に何も言えなくなった。義実家での集まりでも、お茶くみは義姉がやるようになったし、私に対する態度も明らかに変わった。
因果応報ってこういうことなんだなって思った。
人を見下していると、いつか自分に返ってくる。義姉には良い勉強になったはずだ。
今は夫と子供と平穏に暮らしてる。義姉?ああ、最近義実家で会った時、小さい声で「あの時はごめんなさい」って言ってきたよ。許すかどうかは、まだ考え中だけどね。



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