私の名前は、美咲。28歳、結婚半年の新米妻です。
念願のマイホームで、夫と二人の新婚生活。毎日が、ささやかだけど幸せでした。
——あの日、玄関のドアが、勝手に開くまでは。
その日、私は半休を取って、家で夕飯の支度をしていた。
夫の好きなハンバーグ。少し早めに帰ってくる彼を、驚かせたくて。
鼻歌まじりにタマネギを炒めていた、その時だった。
ガチャッ。
玄関の鍵が、外から開く音がした。
夫は、まだ帰ってくる時間じゃない。心臓が、跳ねた。
「だ、誰…?」
おそるおそる廊下を覗くと、そこに立っていたのは——義母だった。
私の家の鍵を、当然のように手に持って。
義母「あら、いたの。びっくりした?」
私「お、お義母さん…どうやって、ここに」
義母「合鍵よ。息子の家なんだから、母親が持ってて当然でしょう?」
合鍵。聞いてない。夫から、一言も。
呆然とする私を押しのけて、義母はずかずかとキッチンに入ってきた。
そして、フライパンの中を覗き込むなり、顔をしかめた。
義母「あら、ハンバーグ? ……あなた、これ、何の味付け?」
私「あ、えっと、普通にケチャップソースで…」
義母は、ふう、とわざとらしくため息をついた。
そして、こう言い放った。
義母「うちの子、料理は私の味じゃないとダメなの」
え——?
義母「だから私が来たのよ。最初から、そう言ってくれればよかったのに」
そう言って、義母はエプロンを取り出した。
私の、キッチンで。
——これは、悪夢の始まりにすぎなかった。
このあと、義母の“侵入”は、どんどんエスカレートしていく。
そして私は、ある「決定的なもの」を、冷蔵庫の中に発見してしまう——。
【続きは次のページで】


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