「カホさん、今日うちの前にポツンと1人で置き去りにしたみたいですね。
もし私が気が付かなかったらどうするつもりだったんですか?
インターホンに手が届かなくて、扉に向かって声をかけ続けていたんですよ?
もし誘拐にでもあったら…何を考えてそんなことをしたんですか」
「何よ、偉そうにお説教しようっていうの?
家の前までは送って行ったんだし、敷地の中で起こったことはあんたの責任でしょ?」
「勝手に連れてきておいて私の責任だっていうんですか?
よくもそんな発言ができますね。自分の子どもが心配じゃないんですか?」
「あんたも人の親なんだから、1人くらい増えたって面倒見れるでしょ?
何を大袈裟に言っているのよ」
「そういう問題じゃないんです!親としてどうなんですか?」
「うるさいわね!さっさと娘を返してよ!」
カホさんは私の忠告を聞き入れようとはせず、悪びれてもいないようでした。
そんなカホさんの態度がどうしても許せず、何と返そうか迷っていると融通の効かない私に激怒し始めたのです。
「早く娘を返さないと誘拐で通報するけど?」
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