私は唖然としてしまいました。
たしかに趣味の合う合わないはあるでしょうけど、理由がチープすぎて呆れてしまったのです。
長年連れ添った家族の遺品よりも、来るかもわからない社長夫人のご機嫌とりを優先させるなんて…。
何を大切にしても構いませんが、それに巻き込まれる身にもなってほしいと思っていました。
複雑な気持ちを抱えながら、大量の不用品を持ち帰ってきました。
義母に急かされていたので、何があったのかあまりしっかり見ていませんでした。
よく見て見ると、着物や壺、お皿や掛け軸、そして絵画などのさまざまな種類のものがありました。
誰も義父の持ち物であり、義母から好きなようにしろと言われたものの私の一存で捨ててしまうわけにもいかずどうするべきか頭を悩ませていました。
ひとつひとつを丁寧に見ながら、これからどうすればいいのかを考えていると
壺の中から封筒に入った手紙を見つけました。
そこに書かれていた内容を見て、かなり驚き
急いで夫に連絡をすることにしたのです。
コメント