「きっと私の集めた品々は息子夫婦に渡るでしょう。もしそうなった時はこの店に売りに行きなさい。これからの生活を助けるくらいのお金にはなるでしょう。きっと迷惑をかけられているだろうから、せめて私にできる手助けとさせてください」
私はこの手紙を見た時、夫に相談して
指定されていたアンティークショップに見せに行くことに決めたのです。
お義父さんは私がいびられていることも、この品々を私たちに押し付けることも想定済みだったようです。
あまりにも驚く内容ではありましたが、義父の計らいと意向を汲むことにしようと夫と2人で決めたのです。
「あの人そんなことを…!でもどうせ不用品の処分の仕方について説明してただけでしょ?
そこで西園寺さんと会ったからって…」
「そういえば、この経緯もお話ししたんですよね。西園寺さんの方から聞いてくれたんです。
お義父さんが残してくれた品々には骨董品が沢山混ざっていましたから、私が大量に持ち込んでいるのが不思議だったのでしょう」
「骨董品!?あんな変なものの中に価値のあるものなんてないでしょう!?」
コメント