先にも言った通り、実の母親を疑うなんてことは簡単ではないのかもしれない。
ただ、共に添い遂げると決めた自分の嫁がこんなにも何度も同じことで相談していると言うのに間に受けずひたすらに私の精神だけを疑うのには流石に腹立たしいものがあった。
少しヤケになっていたのかもしれないが、私はなくなりそうなものに目星をつけ、それを自室に集めた。
そして、いつも通り義母が突然やって来たタイミングで、死角になるところにカメラを設置し、録画を試みることにしたのだ。
これでもし義母が何もしなければ、私に原因がある。
義母には悪いがもうこれしか手段がないように思えた。
義母「あら〜ちょっと迷ってしまったわ、私も歳ねえ…。」
わざわざ大きな声をあげて私の部屋から出てくる義母。
迷うわけがない。迷うほど大きな家ではないしもう何度だってこの家に来ているのだから。
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