私「こんなものって…何か不味かったですか?」
義母「味の話をしているんじゃないのよ。自分の夫の好みもわからないの?」
私「今日の唐揚げは彼の好きなものだと思うんですけど…」
義母「あの子はこんな味付け好きじゃないわよ!もっとにんにくを利かせて濃いめに味をつけないと!仕事で疲れて帰ってくるんだからパワーのつくものを作るくらいの気が使えないものかしら?」
私「で、でも…最近はにんにくが強い料理はあまり得意じゃないみたいで…」
義母「そんなはずないじゃない!何年作ってきたと思ってるの?まだ少ししか関わってないあなたが偉そうに口答えしないでちょうだい。」
そういうと材料を新しく買ってきてまでにんにくや生姜をたっぷり効かせた唐揚げを大量にあげはじめたのだ。
キッチンに充満するのはまさに育ち盛りの運動部の男子高校生くらいしか喜ばないような匂いである。
きっと義母の記憶は夫がまだ高校生だった頃の良く食べるイメージで止まっているのだろう。
するとそこに夫が帰宅する。
家の外からでもわかる匂いに驚いた様子だった。
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