夫「あれ？やっと買えたって言っていたリップ、最近見ないね。」
私「うん、ちょっとね…」
夫「どうした？」
言えるわけなかった。大きなプロジェクトを任され、さらに忙しくなった夫。
それでも私の些細な変化に気づき寄り添おうとしてくれる最愛の夫に迷惑をかけてしまうのではないかと思うと
リップを勝手に売られたくらいで（実際にはもっとたくさんのことが起きているが）言い付けるような真似はどうしてもできなかった。
私「この前友人とランチに行った時に落としてきてしまったみたいなの。気に入っていたけど私の不注意だし仕方がないよね。」
夫「それはショックだな。とても似合っていたから今度俺がプレゼントするよ。まだ売っているかな？」
私「ううん、大丈夫。また自分で稼いで買って、今度はもっと大事にするんだ！いつも気にかけてくれてありがとう。」
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