とあるママが、頑張った自分のご褒美に久しぶりにお財布を新調したというので見せてもらっていたのですが、帰り際になってそれぞれの方向に別れた頃、そのママが焦り始めました。
「あれ…おかしいな…。」
「どうしたの?」
「今日ね、お財布に少し多めにお金を入れていたの。でもどうしても数万円足りない気がするんだよね…。」
「え?どこかに落としてしまったとか?お店戻る?」
私たちは急いでお店に戻りましたが落ちている形跡はありませんでした。
「こんなこと言いたくないけど、今日お財布を見せた時、ヒヨリさんだけどうしても触りたいって言って自分のところにもって行ったの。今日はお会計の時とその時以外お財布を出していないし、もしかしてヒヨリさん…。」
本来であれば人を疑うことなんてしたくありませんでしたが、ヒヨリさんがどんな人なのかこれまでのことを考えるとどうしても辻褄が合うような気がしてしまいました。
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