とあるママ友の話によると、カホさんは少し前に離婚しているようで
半ば強引に親権を取ったのはいいもののほとんど家にいなくて、お隣に住んでいる親戚任せにしているとのことでした。
親戚もかなり遠縁のようで、ほとんど他人のような関係で最低限の関わりしかないのだとか。
どうして家にいる時間が少ないのかは誰も知らないようでしたが、
夜遅くに見知らぬ男性と腕を組んで歩いているところを見かけたというママ友も複数いるようだったので
ママたちの間では、あまりよくない噂が広まっているようでした。
もし子どもを置いて夜遊びに出ているようであれば母親としては見過ごせないことですし、ましてやそんなために毎週末我が家に預けにきているのだと思うと
怒りさえ覚えるので、できれば信じたくはありませんでしたが、目撃情報もありますので信じざるを得ませんでした。
とはいえ、本人に直接聞くにも聞きづらい内容で難しく、どうしたものかと思っていたのですが…。
そんな噂を聞いた翌週、カホさんは驚くような行動に出るのです。
これまでは事前の連絡はないものの、玄関先までやってきてインターホンを鳴らし、「いつも通り」といって子どもを預けていっていました。
何か話す暇もなく去っていってしまいますが、最低限顔を合わせることができていたのです。
しかし、この日はいつも通りとはいきませんでした。
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