義母「さあお食べなさい、あなたはこれが昔から好きだから沢山作ったのよ。この子何もわかってないのね。唐揚げをさっぱり食べさせようだなんて。わかってない!」
夫「やっぱり…これ母さんが作ったの?」
義母「ええそうよ、いつもの味。最近食べてなかったから待ち遠しかったんじゃない?」
夫「あ、ありがとう…」
義母「あら?久しぶりすぎて遠慮しているのかしら。もっと最初から沢山お皿にとったっていいのよ。」
あまりに嬉しそうに小皿に唐揚げを盛る義母に、流石の夫も無碍には出来ず精一杯口に頬張る姿は見ていられなかった。
義母が帰ったあと、案の定体調を崩してお手洗いからしばらく出てこれなかったことも義母は知らないようだ。
それからしばらくが経ち、今日は義父の誕生日ということで義母と誕生日ケーキを買いに行くことになった。
何故2人で?なんておめでたい日にいうことではないのかもしれないが正直嫌な予感しかしなかった。
どうかなるべく揉めずに終わりますようにと願いながら店へ向かう。
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