まだ同棲をしていた頃、高校生の頃から付き合っているとはいえ、まだ若い2人が同棲をすることに不安を感じていた義母が様子を見にきた時
少しでも安心させたいと手料理を振る舞った。
ごく普通の肉じゃがに、ほうれん草のおひたし、厚焼きたまごとお味噌汁、ごはん、嘘偽りなくいつも通りの食事を並べたつもりだった。
見栄を張ったってこれ以上のことはできないのだ、ありのままであろう、そう思っていた。
義母「これ、あなたが作ったの?」
私「はい、大したものは作れないんですけど…下手なりに頑張ってます。」
義母「ふうん、見た目はそこそこってところね。
でも肉じゃがは煮崩れてるし味も微妙、お味噌汁の出汁は何を使ったの?ちゃんと取ったんでしょうね。」
私「出汁は顆粒のものを…」
義母「顆粒出汁!?そんな手抜きをして…そんなことだからどの料理も美味しくならないのよ。
今の時期からこんなことでは先が思いやられるわ。」
私「すみません…まだまだ未熟で…。」
この後も料理についての嫌味を散々言われ
あまりに驚き殆ど耳に入ってこなかったことを覚えている。
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