「不妊治療なんて自然に反してるわ。神様が授けてくれないなら諦めなさい」
義母がまた言った。もう何十回目だろう。
私は34歳。夫と結婚して4年。子供が欲しくて不妊治療を始めて2年になる。
検査の結果、私にも夫にも大きな問題はなかった。でもなかなか授からない。いわゆる原因不明の不妊。
体外受精を3回やった。1回目は着床せず。2回目は化学流産。3回目も失敗。
精神的にも肉体的にも、本当に辛い。
毎回、期待して、祈って、でも結果は陰性。泣いて、また立ち上がって、次に挑戦する。その繰り返し。
治療費も高額だ。1回の体外受精で50万円近くかかる。貯金を切り崩しながら続けている。
でも義母は、私の治療を全く理解してくれない。
「昔はそんな治療なかったわよ」
「自然に任せればいいのよ」
「できない体なら仕方ないじゃない」
会うたびに言われる。
夫に相談しても「母さんは昔の人だから」と軽く流す。
ある日、義母が家に来た時、私の治療スケジュール表を見つけた。
「何これ?まだ続けてるの?いい加減諦めなさいよ」
「諦めません。子供が欲しいんです」
「そんなにお金かけて、できなかったらどうするの?無駄じゃない」
「無駄じゃないです。私たちの人生です」
義母は不満そうな顔で帰っていった。
それから数日後、クリニックから電話があった。
すると、とんでもない事実が発覚する。
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