義母「全然似合ってないわよ。あなたならそっちの色でしょ。
浮気もすればセンスもないのね。あー早く別れてくれないかしら。本当に嫌になる。」
ぶつぶつと文句を言いながらも他の色を提案してくる始末だ。
これでは「一見仲は悪いが実際にはそこまで険悪ではない義家族の図」である。
歩幅を合わせていないだけで、会話こそしないだけで、一緒にショッピングに来ているだけになってしまっている。
私は心の中で「他の色をおすすめはするんだ…」と思いながらも、義母の思うように動くのは癪だったのでその声を完全に無視し
最初に手に取ったニットを購入した。
その姿すら義母が気に入らなかった様子で、小さな声でずっと文句を言っているのが聞こえる。
義母「全く何をやっても可愛げがない。せっかく私が助言してあげたのに礼儀がなってないじゃない。
あんな服を着てあの子の横を歩いているのなんて想像するだけで吐き気がするわ。あの子もあの子よ。どうしてこんな子を選ぶのかしら。」
義母は少し後ろを歩いている。それでもここまではっきりと私に聞こえていると言うことは
きっとすれ違ういろんな人にも聞こえていると言うことだ。
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