【全編】「お前、俺が初めてじゃないもんな。中古品のくせに偉そうだな」

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[2号]スカッと春香
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夫が酔っ払って大声で言った。

「うちの嫁、中古だから安かったわ!ハハハ!」

友人たちは気まずそうな顔をして、誰も笑わなかった。

私は恥ずかしくて泣きそうだった。

帰りの車で、私は言った。

「もうやめて。本当に傷ついてる」

「何が?事実じゃん」

「事実でも言っていいことと悪いことがある」

「お前が俺以外の男と寝たのも事実だろ」

「それは結婚前の話でしょ!あなただって元カノいたじゃない!」

「だから男と女は違うんだって」

「どう違うの?」

「男は経験豊富な方がいい。女は純潔な方がいい。常識だろ」

「そんな常識ない」

「あるよ。お前が無知なだけ」

もう話にならなかった。

それから、夫の侮辱は友人の前でも平気で言うようになった。

夜、眠れなくなった。食欲もなくなった。

私は心療内科に行った。

医師に全てを話すと、「それは精神的DVです」と診断された。

「配偶者からの継続的な侮辱発言は、精神的虐待に該当します。このままでは鬱病になりますよ」

診断書には「適応障害。配偶者からの精神的DVが原因」と書かれていた。

私は決心した。

離婚しよう。

その日から、私は夫の暴言を全て録音することにした。

スマホの録音アプリを常にオンにして、夫の発言を記録。

「中古のくせに」「お前は汚れてる」「俺が初めてじゃないから価値がない」

2ヶ月で30件以上の暴言が録音できた。

私は弁護士に相談した。

弁護士は録音を聞いて、顔をしかめた。

「これは酷いですね。明確な精神的DVです。慰謝料請求できますよ」

「いくらくらいですか?」

「このレベルなら200万から300万は請求できます」

私は離婚調停を申し立てた。

夫は「は?何で離婚?」と驚いていた。

「あなたの暴言に耐えられません」

「暴言?俺、何も言ってないけど」

「言ってます。全部録音してあります」

夫の顔が青ざめた。

「録音?」

「はい。弁護士にも聞いてもらいました。これは精神的DVだって」

「ちょっと待てよ。冗談だったんだよ」

「冗談で人を中古品呼ばわりするんですか?友人の前で笑いものにするのが冗談ですか?」

「それは…悪かった。もう言わないから」

「遅いです」

離婚後、私は心療内科に通いながら、少しずつ回復していった。

友人たちが支えてくれた。

「あいつ、最低だったよね」「あなたは何も悪くない」

その言葉に救われた。

半年後、私は新しい職場で働き始めた。

そこで優しい男性に出会った。

彼は私の過去を聞いても、「それがどうしたの?」って笑ってくれた。

「過去は関係ない。今のあなたが好きだから」

その言葉に、私は泣いた。

これが普通なんだ。これが本当の愛情なんだ。

私たちは付き合い始めた。

彼は私を大切にしてくれる。侮辱することなんて一度もない。

「君は素敵だよ」「一緒にいると幸せ」

そんな言葉を毎日言ってくれる。

それから2年。

共通の知人から、元夫の近況を聞いた。

元夫は再婚したらしい。相手は初婚の女性。

「やっと新品ゲットできた」って喜んでたって。

でも半年で離婚されたらしい。

理由は、元夫が妻を「お前は新品だから価値がある」「処◯と結婚できた俺は勝ち組」って言いまくって、妻が気持ち悪がって逃げたって。

知人が「あいつ、全然反省してないよ」って呆れてた。

今、元夫は独身で、婚活してるらしいけど、全然上手くいってないって。

「処◯じゃないとダメ」って条件出してるから、誰も相手にしないって。

一方、私は彼と結婚した。

彼は私の過去なんて気にしない。今の私を愛してくれる。

毎日幸せで、元夫のことなんて忘れていた。

ある日、元夫からSNSにメッセージが来た。

「久しぶり。元気?俺、あの時は悪かった。やり直せないかな」

私は即座に返信した。

「やり直す気はありません。私を中古品呼ばわりした人とは二度と関わりたくないです」

「あれは冗談だったんだよ。本気じゃなかった」

「冗談で人を傷つけて、病気にさせた自覚ありますか?」

「それは…悪かった。でもお前、まだ独身だろ?俺と」

「既婚です。とても優しい夫と幸せに暮らしてます」

元夫からの返信が止まった。

数分後。

「嘘だろ…お前、俺のこと忘れたのかよ」

「はい。とっくに忘れました。あなたは私の人生で最悪の過去です」

「ひどい…」

「ひどいのはあなたです。人を中古品呼ばわりして、友人の前で笑いものにして。あなたこそ、人間として中古品以下です」

そしてブロックした。

今、私は夫と穏やかに暮らしている。

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