「母さんが生活苦しいって言ってるから、今月も20万渡すね」
夫がさらっとそう言った。私は耳を疑った。
「ちょっと待って。20万って、私たちの生活費じゃないの?」
「だから、お前が節約すればいいだろ。母さん、本当に困ってるんだよ」
私は32歳の会社員。夫と結婚して3年。共働きで、私の給料は月25万、夫は月35万。合わせて月60万の収入がある。
生活費として夫婦で月40万を共同口座に入れ、残りは各自の小遣いという取り決めだった。
でも最近、生活費が全然足りない。
「ねえ、今月も生活費が足りないんだけど。家賃も光熱費も払えないよ」
「だから節約しろって。外食減らせば?」
「外食なんてほとんどしてない。あなたこそ、ちゃんと生活費入れてる?」
「入れてるよ」
でも通帳を見ると、夫からの入金が0円。
「入れてないじゃん!」
「あ、それ…母さんに渡したから」
「は?」
「母さん、年金だけじゃ生活できないって。だから俺が援助してるんだよ」
「それ、私たちの生活費なんだけど!」
「だから、お前の給料でなんとかしてくれ」
は?
義母は60代で年金をもらっている。持ち家もある。生活に困ってるなんて聞いたことない。
「義母さん、そんなに困ってるの?」
「うん、困ってるって言ってた」
「じゃあ確認させて」
「え?何で?」
「だって私たちの生活費を渡してるんだから、本当に困ってるのか確認したい」
「お前、母さんを疑うのかよ。冷たいな」
夫は取り合ってくれなかった。
しかしこの後、私は衝撃の事実を知ることに…
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