義母が、鼻で笑った。
私は、言葉を失った。
それから、義母の車の借りパクは続いた。
毎回、ガソリンは半分に減る。
ガソリン代を請求しても、払ってもらえない。
「燃費いいんだから」
「ケチね」
「家族なんだから」
義母は、色々な言い訳をする。
夫の大輔に相談しても、役に立たない。
「まあまあ、母さんも節約したいんだろ」
「私の車なんだけど」
「そう言うなよ。家族なんだから」
大輔も、義母の味方だった。
私は、限界だった。
ある日、私は決意した。
義母の車を、勝手に借りることにした。
義母の家に行き、車の鍵を勝手に持っていった。
「ちょっと、何してるの!」
義母が、驚いた。
「お義母さんの車、借りますね」
「勝手に借りるな!」
「お義母さんも、私の車勝手に借りてますよね」
義母が、黙った。
私は、義母の燃費悪い車で遠出した。
わざと高速道路を使い、ガソリンを大量消費した。
そして、ガソリンを空っぽにして返した。
翌日、義母から電話があった。
「美咲!車のガソリン、空じゃない!」
「あら、そうでしたか」
「ガソリン代払いなさいよ!」
義母が、怒鳴った。
私は、冷静に答えた。
「じゃあ、お義母さんも私の車のガソリン代払ってください」
「何ですって?」
「これまでの分、計算したら5万円です」
「5万?そんな…」
義母が、絶句した。
「払わないなら、私もお義母さんの車のガソリン代払いません」
「ちょ、ちょっと待って…」
「どうします?」
義母が、しばらく黙っていた。
そして、渋々言った。
「…払うわよ」
数日後、義母から5万円が振り込まれた。
私は、やっと溜飲が下がった。
それから2週間後、親戚の集まりがあった。
義父の法事で、親戚が10人ほど集まった。
義母が、親戚に愚痴り始めた。
「ねえ聞いて。嫁に5万円も取られたのよ」
【続きは次のページで】


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