「ご飯はまだか!これからは母さんの代わりと言っただろ!」
義父の武雄が、リビングから怒鳴った。
私は恵、32歳。夫の隆と結婚して7年。
3ヶ月前、義母が突然亡くなった。
そして先月、義父が「一人は寂しい」と言い出し、私たちと同居することになった。
「今作ってます」
私は、キッチンで急いで夕飯の準備をしていた。
「遅いぞ!母さんはもっと早かった!」
義父が、また怒鳴る。
私は、深呼吸をした。
義母が亡くなってから、義父は一度も家事をしたことがない。
料理も、掃除も、洗濯も。全て、義母がやっていた。
そして今、その全てが私に押し付けられている。
「ほら、できましたよ」
私は、夕飯を義父の前に置いた。
義父は、一口食べて顔をしかめた。
「不味い。母さんの味と全然違う」
「謝るくらいなら、ちゃんと作れ」
義父が、箸を置いた。
「もういい。食えない」
私は、悲しくなった。
一生懸命作ったのに。
同居が始まってから、私の生活は一変した。
朝は5時起き。義父の朝食を作り、弁当を作り、洗濯をする。
「恵、ワイシャツのアイロンがけ、甘いぞ」
「風呂掃除、ちゃんとやったのか?」
「母さんはもっと丁寧にやってたぞ」
義父は、何をしても文句を言う。
私も仕事をしているのに、全ての家事を押し付けられた。
夫の隆は、何も言わない。
「まあ、父さんも慣れないから大変なんだろ」
「慣れない?私の方が大変なんだけど」
「そう言うなよ。父さん、母さん亡くして落ち込んでるんだから」
隆は、義父の味方ばかりする。
私は、孤独だった。
ある日、仕事から帰ると、義父がリビングで怒っていた。
「遅い!何時だと思ってるんだ!」
「すみません、仕事が…」
「仕事?女は家のことが優先だろ」
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