私への嫌味は想定内だった。
自分の大事な息子を奪われた気でいるのか、私に対してのあたりの強さは交際時からだったし、何となく覚悟ができていた。
想定外だったのはお金への執着。
とにかくケチで、お金が絡むといつもに増して口出しをしてくるのだ。
最初にも言ったように、元々無駄遣いをするような夫婦ではないつもりだ。外食だってなかなかしないし、記念日のデートだってお互いに照れてしまうという理由でドラマのような高級レストランには行がなかったし、その分で沢山思い出を作ろうと、何よりも2人の時間と意思を大事にしてきた。
それでも、結婚式を挙げる時、家を買う時、大きなお金が動く時にはいつだって誰よりも先に口を出してきた。
相場よりうんと安く抑えていても、どんなに質素にしていても「こんなにお金がかかるなんておかしい」「もっと安くなるはずだ」とケチなことばかり言ってくるので
我慢の限界ギリギリまできていた。それは私だけでなく、夫も同じだったと思う。
例えばこのお金の全てを、義母が支払っているのだとすれば話は別だ。
お金は出すけどなるべく抑えて欲しい、と。
でも違う。紛れもなく私たち夫婦が共に働き、一生懸命貯めたお金を使っているだけだ。
1円たりとも援助を受けたことはない。
もしくは、自分が主役となるイベントごとなのだとすれば我先にと口を出してきても不思議ではない。
ただ、どれもこれも義母にはあまり関係のない事柄ばかり。
この状況は息子が産まれてからも何も変わらなかった。
コメント