×
【結末】ガチャ。 仕事から帰ると、義母が私の家にいた。 「ただいま…お義母さん、なぜ?」  | 「大嫌い!」うざい義母にスカッと倍返し!【先読み公式ブログ】

【結末】ガチャ。 仕事から帰ると、義母が私の家にいた。 「ただいま…お義母さん、なぜ?」 

スポンサーリンク
人間ドラマ
スポンサーリンク

ガチャ。 仕事から帰ると、義母が私の家にいた。

「ただいま…お義母さん、なぜ?」 

「合鍵持ってるのよ。○○が渡してくれたの」

夫に聞いた。 「親が心配して来てくれるんだから、いいだろ」 「でも勝手に入られるのは…」 「親に『勝手』なんて失礼だろ。感謝しろよ」

それから週3で、義母が勝手に来るようになった。

「冷蔵庫の中身、チェックしとくわね」 「寝室のシーツ、汚れてるから変えといたわ」 「下着の収納、私がやり直しておいたから」

プライバシーなんてなかった。

「お義母さん、事前に連絡してもらえますか」 「あら、嫁のくせに姑を拒否するの?」

夫に言った。 「母さんは好意でやってくれてるんだぞ。文句言うな」

ある日、私が在宅勤務中に義母が来た。 Web会議中だった。

「ちょっと今、会議中なので…」 「あら、家にいるのに会議?サボりね」 義母は部屋中を掃除し始めた。

私は上司に謝罪するしかなかった。

「合鍵、返してください」 「嫁が姑を締め出すなんて、非常識ね!」 義母が夫に電話した。

「お前、母さん泣かせたのか?最低だな」

私は限界だった。

しかし2週間後、義母が侵入した日に「事件」が起きる。

義母が勝手に開けた「ある引き出し」。 そこには、夫が隠していた「決定的なもの」があった。

その発見が、すべてを変えることになる。

続く…。

【結末】

それから2週間後。

私が仕事から帰ると、またガチャと鍵の音がした。

義母だ。

もう慣れてしまった。諦めの境地だった。

リビングに入ると、義母が書斎から出てきた。

「あら、おかえり」

義母の顔色が悪かった。

手には、何か紙の束を持っている。

「これ、あなたは知ってたの?」

義母の声が震えていた。

「私、掃除してたら引き出しが開いちゃって…整理しようと思って全部出したの」

義母の手が震えている。

「そしたら、これが…」

義母が差し出した封筒。

差出人は、消費者金融だった。

「督促状…?」

私は封筒を受け取った。

開けると、そこには「最終通告」の文字。

返済が滞っている。至急連絡を。

金額が書いてあった。

借入残高:6,000,000円

「600万…?」

私の声が震えた。

「他にも、たくさんあったの」

義母がテーブルに紙の束を置いた。

複数の消費者金融からの督促状。

どれも、未払いの通知。

合計すると、600万円を超える借金。

「嘘…でしょ…」

私は立っていられなくなって、ソファに座り込んだ。

「あなた、知らなかったの?」

義母が私を見た。

「知りません…全然…」

涙が溢れた。

夫は私に、何も言わなかった。

借金のことも。

お金に困っていることも。

「息子に、電話するわ」

義母はスマホを取り出した。

30分後、夫が帰ってきた。

玄関を開けた瞬間、夫の顔が凍りついた。

リビングのテーブルに並べられた督促状。

そして、険しい表情の義母と、泣いている私。

「母さん…なんで…」

「なんでじゃないでしょう!」

義母の声が響いた。

「これ、どういうこと!600万円の借金!」

「それは…」

「説明しなさい!何に使ったの!」

義母の迫力に、夫は押し黙った。

「言えないの?じゃあ私が消費者金融に電話して確認するわよ」

「待って!」

夫が叫んだ。

「…ギャンブル、だよ」

「は?」

私の声が出た。

「パチンコと、競馬。最初は勝ってたんだ。でも段々負けが増えて…」

夫がうつむいた。

「取り返そうと思って、また借りて…気づいたら600万になってた」

「いつから?」

私が聞いた。

「…2年前」

「2年も!」

義母が叫んだ。

「2年も私たちに黙って!奥さんにも黙って!何考えてるの!」

「返せると思ったんだ…でも利息が…」

「利息?当たり前でしょう!消費者金融なんだから!」

義母の声が震えていた。

怒りと、悲しみで。

「私、あなたをどう育てたの…」

義母が椅子に座り込んだ。

「ギャンブルなんて…お父さんも私も、したことないのに…」

涙が義母の頬を伝った。

「母さん…」

「黙りなさい」

義母が夫を睨んだ。

「あなた、奥さんに何て言ってたの?『母さんが来るのは好意だから感謝しろ』って?」

「自分が借金まみれのくせに、よく言えたわね」

義母が立ち上がって、私の方に向き直った。

そして、深々と頭を下げた。

「ごめんなさい」

「お義母さん…」

「私、あなたに酷いことばかり言ってた。勝手に家に入って、あなたのプライバシーを侵害して」

義母の声が震えていた。

「息子が完璧だと思い込んで、あなたが至らないと決めつけて…」

「でも、悪いのは全部息子だった。こんな大借金を抱えて、妻にも親にも黙ってた息子が」

義母が顔を上げた。

目は真っ赤だった。

「本当に、ごめんなさい。あなたに迷惑ばかりかけて」

義母がバッグから鍵を取り出した。

合鍵だった。

「これ、返します。もう勝手に来ません」

「お義母さん…」

私は何も言えなかった。

義母が夫に向き直った。

「あなた、今日中にお父さんと三人で話し合います。実家に来なさい」

「母さん…」

「逃げるなら、勝手にしなさい。でも、そうしたらあなたは私の息子じゃない」

義母の声は冷たかった。

その夜、夫は義実家に行った。

私は一人、リビングに残された。

テーブルの上の督促状を見つめた。

600万円。

どうやって返すの。

私の給料だけじゃ、とても…

スマホが鳴った。

義母からだった。

「もしもし」

「あのね、今、主人と話し合ったの」

義母の声は落ち着いていた。

「借金は、私たちが半分出します。300万円」

「え…」

「残りは息子に返させます。でも、あなたのお金は一切使わせません」

「お義母さん…」

「息子は明日から、主人の会社を手伝います。土日も働いて、副業で借金を返す」

義母の声が続いた。

「ギャンブルは禁止。誓約書も書かせました。もし破ったら、離婚に同意する、という内容も入れました」

「それと、あなたへの謝罪文も書かせました。後で渡します」

「私ね、息子を甘やかしすぎたの」

義母の声が震えた。

「何でも許して、庇って。あなたに厳しくして、息子の味方ばかりして」

「その結果がこれ。情けない息子に育ててしまった」

「お義母さん…」

「だから、もう甘やかさない。距離も置く。息子が自分で責任を取るまで、私は手を出さない」

義母がふっと笑った。

「あなた、もし耐えられなかったら、離婚していいからね。私は味方します」

「…ありがとうございます」

私はやっと言葉が出た。

「こちらこそ、本当にごめんなさいね」

電話が切れた。

翌日、夫が帰ってきた。

目は腫れて、髪はボサボサ。

一晩中、説教されたのだろう。

「…ごめん」

夫が言った。

「本当に、ごめん」

夫は土下座した。

「俺、最低だった。借金隠して、お前に文句ばかり言って、母さんに好き勝手させて」

「母さんが来るのを止めなかったのも、自分の借金から目を逸らしたかったから」

夫の声が震えた。

「お前がストレス抱えてても、見て見ぬふりした。楽だったから」

「俺、夫失格だ」

私は黙って聞いていた。

「もう一度だけ、チャンスをくれないか」

夫が顔を上げた。

「借金は絶対返す。ギャンブルももうしない。誓約書も書いた」

「お前のお金は使わない。お前には迷惑かけない」

夫の目は、真剣だった。

今まで見たことがないくらい。

「…考えさせて」

私は言った。

「今日は、もう疲れた」

「わかった」

夫は頷いた。

「待つ。何日でも」

私は自室に戻った。

ベッドに倒れ込んで、天井を見た。

600万円の借金。

2年間の嘘。

そして、義母の涙。

全てが重すぎて、答えが出せなかった。

ただ一つだけ、わかったことがある。

義母は、変わった。

初めて、私の味方になってくれた。

それだけが、今の私の救いだった。

それから1週間。

私は実家に帰って、両親に相談した。

父も母も、真剣に聞いてくれた。

「離婚するなら、応援する」

父が言った。

「でも、やり直すなら、それも応援する」

「どっちでもいい。お前が決めろ」

母が私の手を握った。

「あなたの人生よ」

私は、夫に会うことにした。

ファミレスで、二人で向かい合った。

「条件がある」

私は言った。

「借金が完済するまで、毎月返済の報告をすること」

「ギャンブルに関わる場所に近づかないこと」

「もし一度でも嘘をついたら、即離婚」

夫は真剣な顔で頷いた。

「誓う」

「あと一つ」

私は夫を見た。

「私のプライバシーを尊重すること。私が嫌だと言ったら、ちゃんと聞くこと」

「約束する」

夫が手を差し出した。

私は少し迷って、その手を握った。

「最後のチャンスだから」

「わかってる」

夫の手が、私の手を強く握った。

それから半年。

夫は本当に変わった。

毎日、副業の報告をしてくれる。

借金も、少しずつ減っている。

義母も、約束通り距離を置いてくれた。

月に一度、ランチに誘ってくれるくらい。

「奥さん、元気?」

義母が笑顔で聞いてくれる。

以前のような、監視するような目ではない。

本当に心配してくれている目だ。

「はい、元気です」

私も笑顔で答えられるようになった。

まだ完璧じゃない。

夫への不信感も、完全には消えていない。

でも、少しずつ。

少しずつ、前に進んでいる。

ある日、帰宅すると、玄関に花束があった。

メッセージカードには、夫の字で。

「いつもありがとう。これからもよろしく」

私は少しだけ、微笑んだ。

やり直せるかもしれない。

そう思えた日だった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました