「うちは跡取りが必要なの。女の子なら産み直して」
義母の静江がそう言った時、私は耳を疑った。
「え…今、何て…?」
私は美咲、28歳。夫の和也と結婚して2年。
先月、待望の第一子を出産したばかりだった。
「だから、女の子じゃ困るのよ」
静江が、冷たく言った。
「うちは代々続く家系なの。跡取りは男じゃないと」
私は、生まれたばかりの娘を抱きしめた。
「でも…この子は大切な私たちの…」
「次は男の子を産みなさい。女の子なんて、いらないわ」
静江の言葉に、私は涙が出そうになった。
「お義母さん、そんな言い方ないんじゃないですか」
「何よ。嫁なんだから、跡取りを産むのが仕事でしょう」
私は、夫の和也を見た。
和也は、黙って下を向いていた。
「ねえ、和也。何か言ってよ」
「まあ…母さんの気持ちもわかるし…」
和也が、歯切れ悪く言った。
「やっぱり、跡継ぎは男の子の方がいいかなって」
私は、絶望した。
それから、義母の嫌がらせが始まった。
「女の子の服なんて買わないわよ」
「お宮参り?女の子だから必要ないでしょ」
「こんな子に時間とお金をかけるなんて無駄ね」
私は、毎日泣いた。
娘は、何も悪くない。
ただ、女の子に生まれてきただけなのに。
ある日、義母が言った。
「2人目、いつ妊娠するの?」
「まだ産後1ヶ月ですけど…」
「早くしないと。次こそは男の子よ」
「もし、また女の子だったら…」
「養子に出すわ」
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