この程度の価値観の相違で離婚をするのは避けたかったのですが
妻の強い希望があり、やむを得ず離婚が決定。
少し薄情に感じるかも知れませんが、引きずる時間がもったいなく感じた俺は
今後の人生に活かすことだけを考えて、仕事に打ち込むことに決めました。
それから元妻がどんな人生を送っているのかはわかりませんが
俺は俺自身の人生を無駄にするわけにはいかなかったのです。
離婚をしてから数年が経った頃、俺の状況はガラリと変わっていました。
必死になって仕事に打ち込んでいたおかげもあってか
仕事ぶりを評価され、順調に昇進していった俺。
社長が新しく会社を立ち上げると言うことで、社長直々に呼び出されたことがありました。
もしかすると新しい会社への異動を告げられるのではと、
自分の中で色々と想像しながらドキドキしていると、意外な指示を出されて驚いてしまいました。
俺の業績を高く評価してくれた社長は、異例ではあるものの、
俺を後継人として新しい社長に据えたいと言い始めたのです。
恐れ多い内容ではあったものの、期待に応えたい思いで引き受けることに決めました。
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