悪口を言われることは慣れっこだった。
小さな頃から正義感が強く、世話を焼きたがる性格だった私は、所謂思春期に一部の同級生から疎ましがられていた時期がある。
絵に描いたような優等生だったかと言われれば違うが、誰か他人に迷惑がかかるようなことをする人がどうしても許せず、行事ごとになると口を出しその都度嫌がられていたように思う。
「あいつはいい子だから」「あいつは先生に良く思われたいだけ」
聞こえるか聞こえないかギリギリラインの悪口は山のように聞いてきたけれど、
間違ったことはしていないと当時も今も思っていたので後悔はしていない。
そんな私も大人になり、信念は変わっていないものの、当時より大人の対応というものができるようになったつもりだ。
昔のようにわざとらしく悪口を言う人も次第にいなくなっていった。
それはきっとお互いに大人になったからなのだろう。
数年前まではそう思っていた…
コメント