【全編】学歴で人を判断する彼氏の親に、返り討ちをした時のお話です。

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人間ドラマ
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「そうね。短大卒でも、しっかりした人はいるものね」

言葉の端々に、見下すような響きがあった。

「うちは代々、大卒以上の家系なの。主人も私も大卒、親戚もみんな大卒以上よ」

母親は誇らしげに言った。

「短大だと…まあ、色々大変でしょうけど、頑張ってね」

私は黙って頷くしかなかった。

食事中も、母親の嫌味は続いた。

「短大って2年でしょ?大学は4年だから、やっぱり学ぶ量が違うのよね」

「息子は大学でしっかり学んだから、今の仕事があるの」

私は箸を持つ手に力が入った。

彼氏は何も言わない。

食事が終わり、お茶の時間になった時、私は意を決して言った。

「あの…誤解があるようなので、お伝えしておきます」

母親が「何?」と聞いた。

「私、短大卒ではありません。○○大学の大学院を修了しています」

空気が凍りついた。

母親が「え…○○大学?あの○○大学?」と聞き返した。

「はい。学部4年、大学院2年で修士号を取得しました」

父親が箸を落とした。

○○大学は、国内トップクラスの名門大学。彼氏の出身大学よりも遥かに上だ。

母親が彼氏を見た。

「あなた、短大って言ったじゃない」

彼氏は慌てて言った。

「え、聞いてない。そんなこと聞いてないぞ」

私は冷静に答えた。

「あなたが勝手に思い込んだだけです。私は『大学を出た』としか言っていません」

「でも…」

「あなたが『短大?』って聞いた時、私は『違います』って答えましたよ。でもあなたは聞いてませんでした」

彼氏は何も言えなくなった。

母親の態度が一変した。

「まあ!○○大学院卒だなんて!それなら大歓迎よ!」

母親は急に笑顔になった。

「そうよね、頭の良さそうな雰囲気だと思ったのよ。さすがね!」

父親も「それは素晴らしい。うちの息子とは釣り合いが取れる」と言った。

私は冷たく言った。

「釣り合い、ですか」

「そうよ。学歴は大事だものね」

母親は嬉しそうに言った。

私は立ち上がった。

「申し訳ありませんが、結婚はお断りします」

「え?」

母親と父親が驚いた顔をした。

「なぜ?○○大学院卒なら、うちとしても申し分ないわ」

「学歴で人を判断する家とは、価値観が合いません」

「でも、学歴は大事でしょう?」

「大事かもしれません。でも、それだけで人を見下すような家族とは、一緒にやっていけません」

母親が「ちょっと待って」と言ったが、私は聞かなかった。

「さっきまで『短大卒でも頑張ってね』と見下していたのに、学歴が分かった途端に態度を変える。そういう人たちと家族になりたくありません」

彼氏が「待てよ」と言ったが、私は玄関に向かった。

「それに、あなたも私の学歴を勝手に決めつけて、訂正もしなかった。信用できません」

「俺は知らなかったんだ」

「知ろうとしなかっただけでしょう。都合よく『短大』だと思い込んで」

私は靴を履いた。

母親が追いかけてきた。

「ちょっと待って!誤解よ!私たちは学歴で差別なんてしてないわ!」

「さっき『短大でも頑張ってね』って言いましたよね。それ、完全に差別ですよ」

母親は言葉に詰まった。

私は家を出た。

後日、彼氏から何度も電話がかかってきたが、全て無視した。

LINEには「親が悪かった。でも俺たちには関係ない」と書いてあったが、関係ある。

彼氏も、私を「短大卒」だと勝手に決めつけて、親に伝えた。

そして、親が私を見下しても、何も言わなかった。

そんな人と結婚できるわけがない。

数週間後、彼氏の母親から手紙が届いた。

「あの日は失礼しました。でも、あなたのような優秀な方なら、息子の妻として相応しいです。もう一度考え直してください」

私は手紙を破って捨てた。

「優秀だから相応しい」?

違う。

学歴に関係なく、人として尊重し合える関係が大事なのだ。

それが分からない家族とは、一緒にいられない。

今、私は新しい職場で働いている。

学歴を気にする人は誰もいない。

実力と人間性で評価される環境だ。

あの時、結婚しなくて本当に良かった。

学歴で人を判断する家族と一緒になっていたら、一生見下されるか、持ち上げられるかのどちらかだっただろう。

どちらも嫌だ。

私は私。学歴は私の一部でしかない。

それを理解してくれる人と、いつか出会えると信じている。

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