「お前は嫁に行ったから遺産いらないよな」
父の葬儀が終わった翌日、兄がそう言った。
私は35歳。結婚して家を出て10年になる。兄は38歳で実家の隣に家を建てて住んでいる。弟は32歳で独身、実家暮らし。
「え、でも法律では平等に分けるんじゃ…」
「法律?お前、実家の世話もしてないくせに権利だけ主張するの?」
私は驚いた。
「世話してないって、私、父が入院してる時も毎週通ってたよ。洗濯物も持って帰って洗ってたし」
兄の妻が鼻で笑った。
「週に1回?私たちは毎日行ってたのよ。比べ物にならないわ」
「でも私だって…」
兄が遮った。
「とにかく、お前は嫁に行って他人なんだから。遺産は俺たち兄弟で分ける」
弟も同調した。
「そうだよ姉ちゃん。俺たちは実家を守ってきたんだから当然だろ」
私は悔しかったけど、兄も弟も、そして兄嫁も、完全に私を排除するつもりだった。
「わかりました。じゃあ私は相続放棄します」
「おう、それでいいんだよ。最初からそう言えよ」
しかしこの後、まさかの出来事が…
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