「何つっ立ってるの!早くお茶とお菓子くらい出しなさい!安いお茶はダメよ!」
義母がそう言ったのは、当日連絡で友人を10人連れてきた日だった。
私は33歳の専業主婦。夫の誠は35歳の会社員。
義母は来るたびに要求がエスカレートしていた。
「このお茶、スーパーの安物でしょ」
「お菓子はデパートのじゃないとダメよ」
「うちの息子にはいいものを食べさせなさい」
夫の誠はいつも言った。
「母さんは本物の味がわかるから。合わせてやってくれよ」
私はずっと我慢してきた。
でもこの日、友人10人を当日連絡で連れてきた義母に同じことを言われた時、私は静かに決めた。
言われた通りにしよう、と。
最高級の茶葉、デパートの高級菓子、有名店の和菓子。
一人あたり5000円。10人で総額5万円。
全て誠のカードで購入した。
義母の友人たちは「まあ、素敵」と喜んでいた。
義母も満足そうだった。
でも数日後、義母の友人の一人から耳を疑う話を聞いた。
まさか義母がそんな事情を抱えていたなんて、私は想像すらしていなかった。
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