いつもと違って、神妙な顔をしていた。
「さとみさん…先日は申し訳なかったわ」
義母が頭を下げた。
私はテーブルに一枚の紙を置いた。
「これ、見てもらえますか」
義母が恐る恐る紙を手に取った。
「これは…」
「過去2年分の合計です。83万円。全部記録してあります」
義母の手が震えた。
「全額返してください。返せないなら、法的手段を取ります」
「そ、そんな…」
「それから、これ以上うちへの訪問はお断りします」
「な、なんで!健一、聞いてるの!」
誠が静かに口を開いた。
「母さん、俺もさとみと同じ気持ちだ」
「え…」
「自分では買えないから人の家で要求する。友達にも借金して回る。そのツケを全部さとみに払わせてきた」
「だって私は—」
「もう言い訳はいい」
誠が続けた。
「83万円、分割でいいから返して。それから当分、ここには来ないでくれ」
義母は青ざめた。
「健一、私はあなたのお母さんよ?」
「わかってる。だからこそ、きちんと話してる」
「お母さんを見捨てるの!?!!?」
【続きは次のページで】


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