【全編】義母「何つっ立ってるの!早くお茶とお菓子くらい出しなさい!安いお茶はダメよ!」

スポンサーリンク

人間ドラマ
スポンサーリンク

「見捨てるんじゃない。けじめをつけてほしいだけだ」

義母は何も言えなくなった。

しばらくして、絞り出すように言った。

「…わかったわよ。返す。でも時間をちょうだい」

「いつまでに返せますか」

私が聞くと、義母はさらに顔を青ざめさせた。

「…3年」

「では誠、書面を作りましょう」

誠が頷いた。

その日、返済計画書にサインさせた。

弁護士に依頼して、公正証書にもした。

義母が帰っていく後ろ姿を見ながら、誠が言った。

「さとみ、ごめんな。気づいてやれなくて」

「もういいよ。これからは私たちの家庭を一番に考えてくれれば」

「ああ、絶対そうする」

それから半年が経った。

義母からは毎月、決まった日に返済が振り込まれてくる。

訪問はない。

連絡もほとんどない。

家の中が、驚くほど静かで穏やかになった。

先日、スーパーで義母を見かけた。

特売コーナーで、安い茶葉を手に取っていた。

私はそっとその場を離れた。

「安いお茶はダメよ」と言っていた人が、自分では安い茶葉しか買えない。

因果応報という言葉が、頭に浮かんだ。

私はそのままレジに向かい、いつも通りの買い物を済ませた。

晴れやかな気持ちで。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました